そもそも透水性コンクリートとコンクリートは何が違うの?
コンクリートは砂とセメント、使い砂利(骨材)の間に入り込ませて雨(水)が染み込まないようにさせている。その為コンクリートに傾斜(勾配)を造って水を道路や側溝に流れるようにする必要がある。
それに対して透水性コンクリートはセメントを使用しないので砂利(骨材)の間を雨(水)が染み込んでいくので傾斜(勾配)を取る必要がありません。また、気温が高い日は地面の水分が常に蒸発するので、気温の上昇を和らげる効果があり、透水コンクリートの空隙に水を貯えることができるので、打ち水と同じ程度の効果があります。
表面の仕上げ
コンクリートは滑らかに対して、透水性コンクリートは凹凸があり見た目はコンクリートの方が良いですが、滑りにくいのは透水性コンクリートです。
コンクリート |
透水性コンクリート |
価格(単価)と販売単位
コンクリートと比較すると透水性コンクリートの方が価格(単価)が高くなっています。2025年1月現在の価格ですがコンクリートは¥7,000〜8,000/平米に対して、透水性コンクリートは¥10,000〜12,000/平米が平均的です。販売単位ですがコンクリートは2.5平米(厚さ10cm)と少量販売出来ますが、透水性コンクリートは10平米(厚さ10cm)とやや多めの単位になるので注意が必要です。
下地造り
コンクリートも透水性コンクリートも下地造は必須です。駐車場に使用する場合は約10cmの砕石(リサイクル)が必要です。水はけが良い敷地の場合、透水性コンクリートの下地は5cmぐらいでも大丈夫です。
下地造り |
砂利目地、伸縮目地
コンクリートの場合は適度な大きさで目地を入れてひび割れ防止を行いますが、透水性コンクリートは目地を入れる必要はありません。
砂利目地 |
伸縮目地 |
施工方法
50平米を超える施工面積の場合、コンクリートは2回に分けて施工しますが、透水性コンクリートは約半日で終了します。迅速性を求める現場の場合は透水性コンクリートがおすすめです。乗り入れは車の場合、コンクリートの場合約1週間禁止ですが、透水性コンクリートの場合は3日から4日乗り入れ禁止ですみます。仕上げ方法ですがコンクリートはコテ仕上げで滑らかになりますが、透水性コンクリートは基本トンボとプレート(天圧器)で仕上げます。コンクリートは左官屋が行いますが、透水性コンクリートは作業員がお子いないます(ただし経験がないと難しいです)
↓透水性コンクリート
まとめ
■ススメする透水性コンクリートの使い方
水勾配が取れないような土地の場合
施工日数を短くしたい場合(工期の短縮)
犬走の雑草処理を防草シート以外で行いたい場合(強度180kg)
ゲリラ豪雨で側溝から雨水が溢れて困っている場合