人工芝の整地から完成まで。
①雑草、樹木を取り除く。
雑草や芝の撤去
樹木の伐採、抜根
雑草や表面に出ている石ころ等を取り除き、不要な樹木があれば伐採、抜根を行います。伐採だけでは後から生えてくる事もあるので可能な限り抜根をお勧めします。雑草や芝生の撤去は思った以上に作業が大変です、地下茎で繁殖する植物(芝生やスギナ、チガヤ、ヨシ等の雑草)は縦横無尽に土の中で根を張り巡らしているからです。でも頑張って土を掘り起こして根を撤去しましょう。楽に作業をするポイントは事前に除草剤を散布しておく事と、季節は11月頃から3月までの間であれば雑草も芝生も枯れてしやすいです。
排水経路
人工芝を敷いて庭の水はけを良くしたいと考えている方もいらっしゃると思います。人工芝自体は基盤(芝が埋め込まれている下地)に穴が開けられていて水はけの良い商品ですが、雨が降った際に地下に浸透するは全体の3割で7割の雨水は人為的に水の流れを作り計画排水が必要だと言われています。その計画排水の一つに表面排水がありますが、表面排水とは地中に染み込んで行かない約7割の雨水を排水させる為に排水枡と排水管の設置を行う事です。また雨水が排水枡に自然と流れていく様に勾配も排水枡に向けて取るようにしましょう。粘土質の土がが多い庭や、真っ平らな水平の土地でかつ、雨水の逃げ場がない様なお庭の場合は施工前の打ち合わせで雨水対策を確認しておくことをお勧めします。水はけが悪いと思っている方は一度ご相談下さい。適切なアドバイスを差し上げます。
電気工事の先行配管と配線作業
植栽工事
お庭のライティング計画が必要な場合はこの段階で先行配管、配線まで行います。100V以上の電気は有資格での作業になる為電気屋さんに依頼をしましょう。また新規の植栽計画も整地作業が終わった段階で行います。
②山砂を入れて地面を平らにする。
整地用山砂搬入
部分的に水はけが悪い場所は周りの土地より低くなっている事が多いので山砂を入れて水平にします。粘土質の庭の場合は砂を入れると良いでしょう。花壇や家庭菜園で使っていた場所は土が多く、周りより高くなっているので庭全体にちりばめます。もしそれでも余る様なら処分しましょう。自治体では土は引き取らないので有料になりますが産業廃棄物として業者に処分して貰いましょう。上の写真は山砂を敷地に搬入するところです。
整地作業
トンボ、レーキなどを使用して全体が平らの状態を作ります。ここでのポイントは庭にある排水枡(写真の丸い蓋)と同じ高さに庭(土)の高さを揃えることです。そうする事で人工芝を張った時に芝と枡が凸凹にならず綺麗に仕上がります。排水枡を隠さず見せる場合は敷く人工芝の芝丈分枡を高くさせておきます。どちらにするかは相談しながら行ってください。
プレートコンパクター
プレートコンパクター(転圧機械)で地面を締めて固めます。一般の方で持っている人はいないと思いますので使う際はリースをお勧めします。
また転圧する面積が小面積の5平米内外であれば足で踏み固めた後にホームセンターでも売っているコテと少し長めの木材を使い平らにしても良いと思います。ホームセンターでは山砂を袋詰めで売っていますが面積が多いと出費もかさみますし、重さもあるので庭への運び入れも大変です、目安として5平米内外でお考え下さい。上の写真は庭の水はけを良くするために砕石を敷き詰めその上に山砂を入れて、コテと木材を使い平らに均している作業風景です。
整地作業終了
下地造りのポイントは水平に仕上げる事です。ただし、もともと庭に勾配がある場合は無理に水平に仕上げずに全体的に勾配を合わせて出来るだけ凸凹が無い様に仕上げます。多少の勾配なら防草シートや人工芝を施工するには問題ありません。ここでの整地の善し悪しは人工芝の仕上げの8割を決める大事な作業です、決して手を抜かず時間をかけて丁寧に丁寧に行いましょう。
③防草シートを敷く
防草シート作業
雨水樋や排水枡、建物の際の処理
ここからは整地作業も終わりいよいよ防草シート敷きです、下記にポイントを箇条書きしました。
- 防草シートの重ね寸法は10cmを目安に行います、被りが少ないとそれだけ雑草が下から出てくる事につながりますのでケチらずに重ねて敷いて行きましょう。
- 地下茎で繁殖する雑草を予防する際の防草シートは、不織布(ふしょくふ)タイプを選ぶとよいでしょう。織布(しょくふ)タイプの防草シートだと予防ができる雑草が限られ(タンポポやオオバコなど)それ以外は2.3年で雑草が防草シートを突き破り隙間から出てきます。メジャーな雑草について詳しく知りたい方はこちらをご覧下さい。自分の庭や道端に生えている雑草がどれかわかります。
左が不織布で右が織布タイプの防草シート
- 建物や境界ブロックなどの際は5cm程度立ち上げを作っておくのが良いでしょう。人工芝を敷いた後に目立ちすぎる様であればその時点でカッターやハサミで切り取ります。
- 防草シートはたるませない。仕上げの人工芝に影響が出る場合がありますのでシワが出来ないように引っ張ってピン留しましょう。
- 排水枡の周りはカッターやハサミで綺麗にカットし、必要であれば防水テープでカットした部分を補強しましょう。
- 見切り(エッジング)作業。人工芝と砂利、人工芝と土、人工芝とウッドチップの様に人工芝との境目をハッキリさせてお手入れが楽な様にしておくことをお勧めします。よく使うエッジングの写真です、参考にして下さい。
L型見切り | 丸型見切り |
I型見切り | 植木周りの見切り |
L型見切りで円形の形を作りその中にとウッドチップを入れて仕上げてみました。
④人工芝を敷く
人工芝貼り
人工芝を割り付けて仮置きをしましょう。初めから接着剤を使わず全体の割り付けを図面をもとに仮置きを行います。人工芝専用ピンで仮固定して位置がずれない様にします。仮置きが終わった段階でつなぎ目が近すぎたりしていないか、そのせいでモヒカン刈りみたいに盛り上がっていないかをチェックしてミリ単位で動かして調整します。人工芝には順目と逆目があります、一定方向から見て順目と逆目が混在しない様に揃えましょう。基本は見栄えが良い方向や家の中から見て逆目になるように敷いていきます。
専用接着剤
専用接着剤で人工芝と防草シートを固定します。ここで使うのはウレタン系の接着剤なので雨の日は工事を中止して下さい、膨張して至る所からはみ出してしまいます。
専用ピン打ち込み | 最新兵器:パイルスプリッター |
接着剤と固定ピン打ちの併用で人工芝を敷いて行きます。この固定ピン打ちが意外と時間がかかる作業です、見た目に直結する作業の為丁寧に一本一本打ち込んでいきましょう。目安の本数は1平米あたり6本から8本です。ジョイント(つなぎ目)部分は横にそれ以外は縦に打ち込みします。固定ピンを打ち込む際に人工芝を巻き込まない様に注意しましょう。
⑤仕上げと確認
- 防草シートが余分にはみ出していないか確認。
- 人工芝を留めるピンがパイルを巻き込んでいないか確認。
- ボンドが水穴から飛び出していないか確認。
- 最後は綺麗に掃除を行いましょう。
まとめ(DIYかプロか)
❶広さから判断:10平米(目安)以上の広い面積であれば信頼できる業者(プロ)にお任せする事をオススします。
- 理由1:事前工事の雑草や土の処理が丁寧に行われる。
- 理由2:面積が広いとDIYでは対応しきれない工事も出てきたり、中途半端に終わってしまう。
❷作業内容から判断:人工芝や防草シートを敷く前の作業(草刈りや、抜根、排水計画、照明計画、残土処理、山砂入れ等)が多い庭はプロの手を借りることをお勧め致します。また事前作業が少ない(DIYでも対応可能だと判断出来る)庭はご自分でトライしても良いと思います。
❸DIYでする場合もそれなりの時間と費用がかかりますので、敷く前の作業(整地等)がご自分では難しい内容であったり、より綺麗に見せたい、長持ちさせたいとお考えの場合なら信頼のおける業者(プロ)に任せする事をオススメします。
STガーデン名古屋からのご提案
人工芝をお考えの方にSTガーデン名古屋では下記の内容でお役立ちをしております。
DIYで行う際に必要な道具一覧&目安の購入金額です。
重さ約1kgのハンマー ¥2,000 | 万能ハサミ¥1,500とハサミ¥300 |
草刈り¥2,000、スコッ¥1,000アメリカレーキ¥2,000、熊手¥1,500 | ホース¥4,000 |
木製レーキ伸縮式¥15,000 | |
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